Direct Connect Gatewayを作ってみた
まいど、大阪の市田です。
以前、Direct Connect Gatewayを試す機会があったのですが、触れる機会が少ないサービスなので実際の作業内容をご紹介したいと思います。
(実際に作業したタイミングで、画面ショットが旧UIのマネジメントコンソールになっています。大きく変わる部分はないので迷うことはないかと思いますが、適宜新しいコンソールに読み替えていただけると幸いです)
ちなみに「Direct Connect Gatewayとはなんぞや」という方は、下記も合わせてご覧頂ければと思います。
- [新機能] AWS Direct Connect Gatewayで世界中のAWSリージョンとプライベート接続する | DevelopersIO
- New – AWS Direct Connect Gateway – Inter-Region VPC Access | AWS News Blog
- Working with Direct Connect Gateways - AWS Direct Connect
やってみた
それでは早速みていきたいと思います。
すでにDirect Connectの仮想インタフェースの作成が完了しているものとします。
仮想インタフェースの状態確認
実際の作業前の仮想インタフェースの状態です。承諾前の状態を確認してみます。作業前の「Amazon側のASN」は「10124」になっています。
Direct Connect Gatewayの作成
次に、Direct Connect Gatewayを作成します。 メニューから「Direct Connect Gateway」を開いて作成ボタンをクリックします。
適当な名前と「Amazon側のASN」としてプライベートASNを指定します。ASNには「4バイトASN番号」も指定可能です。
今回は回線事業者からの指定があった「64512」を入力しています。
Direct Connect Gatewayの作成自体はこれだけです。
Virtual Private Gatewayの作成
Direct Connect Gatewayに関連付ける「Virtual Private Gateway」も作成しておきましょう。
下記にあるように、ASN番号は「Direct Connect Gateway」が優先されるので、今回は「Virtual Private Gateway」のASNを「64513」として別の番号で設定しています。
Q.独自のプライベート ASN が設定された複数の仮想プライベートゲートウェイを、独自のプライベート ASN が設定された 1 つの Direct Connect Gateway にアタッチしようとしています。VGW と Direct Connect Gateway のうち、どちらのプライベート ASN が優先されますか?
Direct Connect Gateway プライベート ASN が、お客様のネットワークと AWS 間のボーダーゲートウェイプロトコル (BGP) セッションの Amazon 側 ASN として使用されます。
仮想インタフェースの承諾
準備ができたので、仮想インタフェースを承諾していきましょう。
このとき、「接続先」は「Direct Connect Gateway」を間違えずに選択してください。間違えたら後から変更できません。
もし回線種別が共有型の場合、基本的には新規申込みから再度やり直しになるので、しっかり確認するようにしましょう。
状態が「available」になるまで待ちます。完了したら「Amazon側のASN」が指定した値に更新されます。
Direct Connect GatewayとVirtual Private Gatewayの関連付け
次に、「Direct Connect Gateway」と「Virtual Private Gateway」を関連付けます。
関連付ける「Virtual Private Gateway」を選択して「関連付け」をクリックします。
「Virtual Private Gatewayの状態」が「associated」になればOKです。
作業としては以上になります。
確認
必要に応じて対象の「Virtual Private Gateway」で「Route Propagation」を有効にしておきましょう。
下記のようにルートが伝播されていれば正常に接続できています。念の為、オンプレミス側とAWS間で疎通確認等もしておくとよいでしょう。
本来ならば、他のリージョンにあるVPCにも接続して両方の疎通確認まで試してみたかったのですが、諸事情によりそこまで試せなかったので、今回はここまでのご紹介になります。
最後に
Direct Connect Gatewayは、2017年11月にリリースされた機能ですが、Developers.IOでは実際の作業内容はご紹介していなかったので、今回改めて書き起こしてみました。
どなたかのお役に立てれば幸いです。